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フォーマットと大格闘。

 emes(えむえす・circle.me提供の同人誌電子書籍化サービス)のβテスターに応募しようかと思っていたが、とりあえず断念する。
 文字ばっかの小説本じゃ、iPhoneでまともに読めるようにするレイアウトを作るには、むちゃくちゃ大変だということが解ったからだ。うん、フォントの大きさが問題なのよ。
 読める大きさの文字にすると、1ページにつき20〜25字、10〜11行くらいになってしまう、という......。(ちなみに、今現在のウチの本の新書フォーマットは、24字17行×2段組である。B6フォーマットだと、46字19行ね)
 おまけにウチのサークルの場合、枚数がハンパじゃな......く......。orz

 しかも、漫画だとiPhoneもiPadも同じフォーマットにしても何とかさまになるんだが、文字だと、両方のレイアウトを同じにするのは無理がある。
 ちっちゃい画面のiPhoneでも読めるサイズにしないと、と頑張って文字を大きくすると、これ、iPadの大きさに拡大されたら却って読みづらいよなあ、と思うのだ。

 私は小説を書き終わると、i文庫のFTP機能を使ってベタテキストをiPhoneに転送し、細々したところをチェックしたりするんだが(続編を書く時にも「あ、あれ何て書いたっけ私?」という鳥頭には、そうやって持ち歩くと至極便利)そのレイアウトを考えると、うーん、読みやすい大きさは人それぞれなのかな、と思うのである。
 私はフォントを小さめにして、1行にある程度の文字数を入れたほうが読みやすいと思っているんだが(ある程度の字数が入ってないと、適切な「、」の感覚が狂うのだ。普通、1行に文字数が極端に少ないと「、」は増える傾向にある)、小さい字で大量に読むのが嫌な人は結構いるのだろうな、とも思う。
 結論として、iPhoneでは、字を自分に最適な大きさに変えられるアプリで読んだほうがいいのかな、と思うわけだ。

 ......ということに関する実験を、本日延々とやってました。つ、つかれた......。(_ _;)
 InDesignでフォーマット作ってjpg書き出し実験とか、Automaterでjpeg→pngお手軽変換のテストとか、それをiPhoneに転送してチェックしたりとか、いろいろ。結果断念って結論じゃあもう orz なわけですよ。嗚呼。

 やっぱり、オンラインだったらPDFがベストなのかなあ。それで、iPhoneやケータイの画面サイズだったら、やっぱり青空文庫みたいな形式がベストなのかも。ルビは《》で囲って、テキストリーダー側(ソフトウェア、アプリ等)で処理してもらう、というやつね。

 読みやすいフォーマットというのは、予想以上に難しいものだ。
 とにかく、こちとら創作オンリーの長編小説サークル、漫画や絵とは違ってぱっとひと目ではわかり辛い本ばかりなのだ。(まあ、ぱっとひと目でわかり易いが故の苦労が、漫画や絵にはあるのだろうが。それは重々承知だ)
 ただでさえひと目でわかり辛いのに、開いた瞬間「うわ読みにくーっ!」というフォーマットだったら、内容まで行き着かずに閉じられ、スペースに戻されてしまうのだ。創作系は、言わば1サークル1ジャンルのようなもの。このジャンルだから、このジャンルのファンにはとりあえず手にとってもらえる、ということがない。よって、せめて解りやすく、見やすく、手にとってもらいやすく造る、というのは、読んでほしいなら義務のようなものだと思うのだ。

 というわけで、ウチの本は全て、商業誌を矯めつ眇めつしながら、時には定規を当て、計算機を振り回して眉間にしわ寄せながらフォーマットを作ったものだ。......頑張って読みやすく作ってある、とは思うのだけれど。
 うーん、これはこれで、あくまでも"所詮、新書またはB6で読みやすいフォーマット"でしかないのだなあ。

 Twitterでは、emesの公式アカウントさんに「iPad版だけでも構いませんよ」と仰っていただけたのだが、さて、どうしようかな......?

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